多くの果樹生産者は、果物が市場に出荷できる状態になったら、害虫や病気の防除にそれほど注意を払う必要はないと考えています。しかし、これは間違いです。果実の成熟期にも害虫や病気の防除は必要です。そうでなければ、油断してせっかくの収穫を逃してしまうことになります。例えば、プラムの褐色腐敗病などが挙げられます。
プラム褐色腐敗病の症状
1. 病気は雄しべと花弁の先端から始まり、最初は茶色く水に浸したような斑点が現れ、徐々に花全体に広がり、最終的には茶色に変色して枯れてしまいます。湿度の高い天候では、罹患した花は急速に腐敗し、表面に灰色カビが発生します。乾燥した天候では、花は垂れ下がり、乾燥し、長期間枝に留まり、落葉しません。
2. 若い葉が感染すると、罹患部分は葉の縁から茶色くなり、垂れ下がりますが、罹患した葉は枝に残ります。
3. 新芽に潰瘍斑が形成されます。病変は長楕円形で、中央がわずかに窪み、灰褐色で縁は紫褐色を呈し、しばしばガム質が滲出します。
4. 果実が感染すると、果実の表面に茶色の円形の病斑が現れます。環境が適切であれば、病斑は数日以内に果実全体に広がり、果肉も褐色に変色して腐敗します。その後、病斑の表面に灰褐色のビロード状のカビが生え、しばしば同心円状に配列します。感染果実は腐敗後、容易に落下しますが、水分を失うとミイラ状になり、枝に長く垂れ下がったままになるものが多くあります。
プラム褐色腐敗病の予防と制御
1. 果樹園の清潔を保つ:冬季の剪定作業では、病害を受けた果実、葉、落ち葉を樹木や地面から除去し、焼却または深めに埋めることで越冬病原菌の繁殖を抑えます。生育期には定期的に検査を行い、病害を受けた花、葉、果実を速やかに除去し、焼却または深めに埋めます。
2.栽培管理を強化する:肥料を適度に施し、適時に剪定を行い、適切な密度で植えることで、果樹園の通気性を高め、果樹園の湿度を下げ、病気の蔓延を減らすと同時に、ナシ果実蛾や果実穿孔蛾などの害虫を予防・防除します。