小麦立枯れ病は、世界中に広く分布する真菌性疾患です。主に小麦の根や茎の基部に被害を与え、小麦の生育と収量に深刻な影響を与えます。
この病気の主な症状は根と茎の基部に現れます。苗が感染すると、根と地下茎が黒褐色に変色します。重症の場合、病斑が融合し、根系全体が黒くなり枯死します。分げつ期には地上部に明らかな症状が現れない場合もありますが、重症の植物はやや背丈が低くなり、基部の葉が黄色くなります。小麦の苗を引き抜き、根を水で洗うと、種子の根と地下茎が黒褐色に変色します。湿潤条件下では、地下茎が変色し、一部は「黒足病」と呼ばれる基底腐朽を起こすことがあります。
立枯れ病は小麦の根系を損傷し、分げつを減少させ、生育阻害、穂数と籾数の減少、籾重の低下を引き起こし、結果として大幅な収量減少をもたらします。収量減少の程度は、病気の発生時期によって異なります。例えば、小麦の穂分かれ期に症状が現れる場合、平均草丈は通常17cm低くなり、有効穂数と穂当たり籾数は健全な植物と比較してそれぞれ34.8~45%、13.3~24.3%減少し、1千籾重は42.2~48.9%減少し、収量減少は71~73%に達することがあります。
小麦立枯れ病の予防と防除には、化学的な防除法が用いられます。例えば、種子処理では、20%トリアジメホン乳剤50ml、または15%トリアジメホン水和剤75mlを2~3kgの水で希釈し、小麦の種子50kgに散布します。乾燥後、種子を播種します。小麦の分げつから穂揃い期にかけて防除が必要な場合は、15%トリアジメホン水和剤(1畝あたり150~200g)または20%トリアジメホン乳剤(1畝あたり100~150g)を50~60kgの水で希釈し、小麦の苗に散布します。
あるいは、3%ジフェノコナゾール懸濁液種子コーティング剤80mlを水で希釈し、100~150mlのスラリーを作成し、10~15kgの種子に処理することもできます。あるいは、6%テブコナゾール懸濁液種子コーティング剤0.03~0.05%を種子に塗布し、重ねて6時間放置した後、播種前に風乾させることもできます。
まとめると、小麦立枯れ病は小麦に深刻な被害をもたらすため、適切な化学防除方法を選択することは、小麦の健全な生育と収量を確保するための重要な対策です。ただし、散布量と散布時期に注意し、地域の農薬使用規制を遵守する必要があります。